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歴史なくして誇りなし [日本を知る]

藤原正彦氏はすばらしい歴史認識をされている。
「歴史なくして誇りなし」
まさに。

藤原正彦氏にはいい記事が多くあって
そのひとつをコピー案内:
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藤原正彦の管見妄語

歴史なくして誇りなし

私の友人かつ愛弟子で惚れ惚れとするような姉妹がいる。
現在アメリカヘ研究留学している姉の方からメールが来た。
「同じ立場にいる中国人や韓国人から、
 いわゆる歴史認識についてしつこく食い下がられて困る」。
若い彼女に妙な人種偏見などまったくないのだが、
「食い下がられて困る」と言うのは、勤勉誠実で歴史好きの彼女が、
東京裁判史観すなわち戦勝国の握造した歴史、
ではない歴史を自ら勉強して知っているからだ。
もし彼女が不勉強にして、学校で習った自虐的歴史しか知らなかったら、
歴史認識において彼等と直ちに意気投合し和気藹々の関係を築くことができるはずだ。
人間関係のために信念を曲げないが故に気まずい思いをしているのだ。
アメリカ人の友達が多くできて研究も進んでいると聞きホッとした。

数日をおいて今度はイギリスに研究留学中の妹の方からメールが来た。
彼女はフランス人研究者に
「日本人にとって天皇とはどのような存在か」
と尋ねられたという。
「天皇皇后両陛下は日夜国民の幸せのために祈って下さり、
 我々は心より有難く思うと共に尊敬申し上げている。
 ご高齢にも拘らず大賞災以降、被災地を頻繁にご訪間し被災者を励まして下さっている。
 天皇皇后両陛下は我々日本人の精神的支えである」。
こう答えたら彼は
「フランス人にはそのような存在はない」
と半ば羨ましそうに言ったという。
また「男女平等の世の中でなぜ男系を続けるのか」と聞くので
「およそ二千年続いてきた伝統だからだ。理屈は何もない」
と胸を張って答えたら、
やり取りを聞いていたオーストラリア人女性が
「その通り」と強く同意したという。

私もケンブリッジ大学にいた頃、南京からの中国人研究者と
「南京大虐殺」について論戦になったことがある。
遠慮せず粉砕したら以後話しかけてくれなくなった。
北京の抗日戦争記念館では中国人ガイドに展示物がいかにインチキかを力説し始めたら、
気の弱い彼は周囲を見回し「ここでは話をしない方がいいです」と小声で言った。
アメリカにいた頃、原爆投下は正当と言った大学院生に
そうでないとやさしくていねいに論したこともある。
ガールフレンドだった。

日本人が海外で尋ねられることは、主に日本の文化、芸能、文学、歴史などだ。
中でやっかいなのは歴史だ。
近現代史、とりわけ明治から昭和の敗戦までの歴史、は
現代の諸相を考える基盤として陰に陽に姿を現し、論戦に巻き込まれることがある。
ところが我が国の近現代史は不幸にしてイデオロギーに近く、適正な歴史観を学びにくい。
にもかかわらず正しい歴史を知り、歴史への尊敬と感謝を持つことは、
日本人としての自己を確立し誇りと自信を持つための必須条件だ。

歴史など一切知らなくとも楽しく幸せに生き仕事を全うすることはできる。
しかし海外においては、これなくしては我が国の政治家のごとく、
歴史が話題になるたびに謝罪するか卑屈な微笑を浮かべうつむいているしかない。
信頼も尊敬もされず、つけ入られるだけの存在となる。

20111006
週間新潮

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週間新潮には反日サヨク自虐史観ゴリ押しな渡辺淳一(あとの祭りの記事があって
国の借金で破綻の危機を煽る間抜けな記事などタコな記事もある。
それでも購読されているのは
後ろのページを開かせる高山正之(変見自在)がいて
前のページを開かせる藤原正彦(管見妄語)がいるからかもしれない。



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