SSブログ

子供たちに伝えたい日本の建国 [本]

子供たちに伝えたい日本の建国の話、神話…
「子供たちに伝えたい日本の建国」新田均(著) 明成社



---
日本神話は世界に誇れる「大切な文化的な財産」

明治二十三年に来日したイギリス人の作家、ラフカディオ・ハーンは
わが国のことを「神代そのままの国」と呼びました。

ハーンはギリシアに生まれ、幼いころ そこで過ごしたこともあり
ギリシア神話の世界に強い関心をもっていました。
後にハーンは英訳の『古事記』を読んで
ギリシア神話に似た神々の物語が日本にもあることを知って
日本に強い興味と憧れを抱くようになりました。

ハーンは来日して『古事記』に記された日本神話の神々が
今も神社にお祭りされており また神々につながる家系をもつ皇室が
人々から敬われていることを知り、驚きと敬愛の気持ちをこめて
著書に書き留めています。

ハーンの憧れた古代ギリシャ神話の神々を祭る神殿は、
すでにすべて廃墟になっていました。
神殿に祭られていた美の女神「ミロのビーナス」は
今やフランスのルーブル美術館で単に展覧される美術品でしかありません。

これは、ギリシアだけではありません。
ローマ、ペルシア、エジプト、インド、中国など世界のいずれの
古い文明国の民族にもかつて神話やそれにつながる王朝があって
その神々が祭られていたのですが それらは外部からの武力や宗教、
文化の力によってすべて滅ぼされたのでした。

近代化をとげた先進国でありながら、日本は神話につながる王朝(皇室)が
少なくとも千何百年以上の年月をこえ存続し しかも神々に人々が祈りを捧げている。
その光景を目のあたりにして ハーンが驚き感激したのも無理はないでしょう。

神話学者の古田敦彦教授(学習院大学)は
「日本の神話は、私たちが世界に向かって自慢することの出来る
 大切な文化財産の一つです」
と述べていますが、
世界的にみれば神話の世界が単に書物の中だけでなく、
現在も人々の生活の中に生きているというのは
大変貴重であり誇るべきことなのです。

---
今の子供たちは非常に貧しく、歪んだ人間観、国家間の中に投げ出されています。
「人間は精子と卵子の結合によって生まれたものにすぎない。
 国は支配者の利益のために、暴力によって造られたものにすぎない」
という思想がそれです。
この思想の挟み撃ちにあって、子供たちは、自分の中にも、社会にも
崇高な理想を見出すことが難しくなってしまいました。
相次ぐ青少年の凶悪犯罪やモラルの低下は、その現れではないでしょうか。

それではどうしたらいいのか。どうすれば 再び人間の中に、国家の中に
「崇高なもの」「聖なるもの」を取り戻すことができるのか。
それは、没価値的な「科学の知」を離れて、
それ以前の「神話の知」や「伝統の知」に帰っていくことだと思います。


20120819_子供たちに伝えたい 日本の建国.jpg


共通テーマ:日記・雑感
靖国神社 と 終戦の日韓国出張 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。