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万葉集…海ゆかば [日本を知る]

天皇、貴族、防人、庶民、男も女も、金持ちも乞食も歌をつくって
彼ら/彼女らの歌を1300年(7-8世紀)ほど前にまとめたものが万葉集。
4500を超える歌をまとめた書物で世界最古、最大の歌集。

“差別” や “偏見”はない、大いに平等で平和な社会であったのだと思う。
スゴイ。

産経新聞連載最後の「歴史人物講座」:
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【元気のでる歴史人物講座】(103)万葉の人々 時代を超え響く歌
2010.12.29 07:53

わが国が世界に誇るべき文学が和歌であり、最大の文化遺産の一つが万葉集である。

万葉集は天皇から庶民まであらゆる階層の人々の和歌4500余首をのせる。
これほど多くの人々の歌の一大集成は世界になく、世界最古、最大の歌集である。

この万葉集に日本人が太古より伝えてきた信仰、思想、心情、生き方が表現されている。
万葉の和歌を知ることは日本と日本人を知ることになる。
万葉の歌は時代を超えて今日の私たちの心に強く響き、
同じ日本人としての一体感をしみじみと感ずることができる。

数多い名歌の中で筆者の好きな歌をいくつか掲げ本講座の結びとしたい。

 《御民(みたみ)われ生ける験(しるし)あり天地(あめつち)の栄ゆる時にあへらく思へば》
(天地が栄える聖武天皇の御代に生まれ合わせた喜びを歌った)

 《今日よりは顧(かへり)みなくて大君(おほきみ)の醜(しこ)の御楯(みたて)と出(い)で立つわれは》
(今日からは何も顧みずわずらうことなく大君の強い楯となって出発せんという防人の歌)

 《大君の命畏(みことかしこ)み磯(いそ)に触(ふ)り海原(うのはら)わたる父母を置きて》
(父母を深く思いつつも大君の勅命を畏み防人として出で立つ勇士の鉄石の心を歌った)

 《葦垣(あしかき)の隈処(くまと)に立ちて我妹子(わぎもこ)が袖もしほほに泣きしぞ思(も)はゆ》
(いとしい妻が垣根に立ち泣き濡(ぬ)れていた姿が忘れられない)

 《海行(ゆ)かば
  水漬(みづ)くかばね
  山行かば
  草生(む)すかばね
  大君の辺にこそ死なめ
  顧みはせじ》
(祖国の危機国難における日本人の尊皇愛国の覚悟を歌った絶唱)

 (日本政策研究センター 主任研究員 岡田幹彦)=おわり
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海ゆかば:

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