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The Death Penalty [近代史+ (欧米)]

東京 浅草で隅田川沿いの隅田公園に戦没者の碑がある。
米軍の無差別爆撃で殺戮された一般市民が仮埋葬された場所。
後に 東京都慰霊堂に納骨されている。

20090919_あぁ東京大空襲 朋よやすらかに.jpg

参考:
 東京都慰霊堂 と 平和の祈り
 http://devlin.blog.so-net.ne.jp/2009-08-09

米軍は日本全土を爆撃し数十万人単位で民間人を殺戮した。

名古屋は63回もの無差別爆撃で死傷者は 2.1万人、
日本軍は対空砲火で爆撃機を撃墜し捕えた米軍将兵 38名を処刑した。
「この残虐な非人道的犯罪の処罰は死刑以外にあり得ず、
 岡田の処断は合法かつ正当であった。」
しかし戦後の米軍は岡田資を処刑した。
岡田資は部下 19名には責任はないと主張し己の一死を以て部下を守った。

実際には岡田資を初め東条英機よりも
ルーズベルトやトルーマンこそが 処刑されるに値する。
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岡田資の意志と裁判が「ながい旅」に紹介され
「明日への遺言」で映画になっている。



20091101_岡田資1.jpg
(「ながい旅」大岡昇平(著) 角川文庫 より)

明日への遺言:
http://ashitahenoyuigon.jp/index2.html

産経新聞に 岡田資の紹介があった:
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http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091028/acd0910280759004-n1.htm

【元気のでる歴史人物講座】(43)岡田資
2009.10.28 07:59

妻に告げた最後の言葉

 大東亜戦争においてアメリカは焼夷(しょうい)弾を以(もっ)て市街を焼き払い一般住民を殺戮(さつりく)する焦土作戦を日本全土で行い、最後に広島、長崎に原爆を投下した。数十万の罪なき人々が殺されたが、これこそ最も残虐非道な戦争犯罪であった。

 空爆が激烈だった名古屋は昭和19年暮れから翌年夏まで63回もの空襲を受け市の大半が焼失、人口の半分が家を失い死傷者2万1千、被災者50余万に達した。

 このとき日本軍の対空砲火で墜落した38名の米軍将兵を死刑に処したのが、東海軍司令官、岡田資(たすく)中将である。彼らは無差別爆撃を行った国際法違反者かつ戦争犯罪人であり、捕虜になりうる資格なく、この残虐な非人道的犯罪の処罰は死刑以外にあり得ず、岡田の処断は合法かつ正当であった。

 ところが戦後、アメリカはこれを不当とし戦争裁判を行い、岡田以下20名を「戦犯」として厳刑に処せんとした。岡田はこの裁判を「法戦」としてとらえ、米軍の無差別爆撃の違法性と非道、米軍人死刑の正当性を強く主張するとともに、全責任を軍司令官たる自分一人で引き受け部下を救うことに全力を尽くした。

 死刑は岡田一人、部下19名は有期刑となり命が救われた。判決の日、部下を一人も死なせずにすんだ岡田は傍聴席の妻に一言「本望である」と告げて訣別(けつべつ)した。復讐(ふくしゅう)の念に燃えていた米軍の裁判官、検事らは一死を以て部下を守った岡田の姿に心打たれ瞳をうるませた。(日本政策研究センター主任研究員 岡田幹彦)
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産経新聞SS.jpg

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元気

こんばんは。

岡田資氏、良いお顔をされておられますね。
こういった尊い先人の命の上に今があること忘れてはならないと思います。
手紙ということで、思い出しました。
ご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんので、長いですが転記させていただきます。

■市丸利之助
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%82%E4%B8%B8%E5%88%A9%E4%B9%8B%E5%8A%A9

1945年3月26日未明、日本軍硫黄島守備隊は最後の組織的反攻を行い、栗林忠道陸軍中将、市丸海軍少将以下、数百名の残存部隊がアメリカ軍陣地へ総攻撃をかけた。

市丸少将は遺書としてアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトに宛てた『ルーズベルトニ与フル書』をしたため、これをハワイ生まれの日系二世三上弘文兵曹に英訳させ日本語、英語各一通を作りアメリカ軍が将校の遺体を検査することを見越してこれを村上治重大尉に渡した。村上大尉は最後の突撃の際にこれを懐中に抱いて出撃し戦死。『ルーズベルトニ与フル書』は目論見どおりアメリカ軍の手に渡り、7月11日、アメリカで新聞に掲載された。それは日米戦争の責任の一端をアメリカにあるとし、ファシズムの打倒を掲げる連合国の大義名分の矛盾を突くものであった。

------ 手紙(現代語訳) ------

日本海軍市丸海軍少将がフランクリン・ルーズベルト殿に、この手紙を送ります。
この戦いが終わるに当たって、私はあなたに一言を告げることがあります。

 ペリー提督の下田入港を機として、日本が世界と国交を結ぶようになって百余年が間、日本の歩みというものは至極難儀を極め、自らが望んでいるわけでもなく日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、支那事変と経験し、不幸なことに貴国と交戦するにまで至りました。

 これについてあなたがたは日本の戦争に対し、或いは好戦的で残虐な国民であると、或いは黄色人種の跋扈だとか、或いは軍閥の専断によると言われますが、これはとんでもなく的外れであります。

 あなたがたは真珠湾の不意打ちを唯一つの対日戦争に対する宣伝資料としているようですが、日本が自滅から逃れるため、このような戦争を始めるところまで追い詰めらた事情は、あなたがたが最もよく存じているところではないでしょうか。

 畏れ多くも日本天皇は、皇祖皇宗建国の大みことのりに明らかであるように、養正(正義)、重暉(明智)、積慶(仁慈)を三綱とする八紘一宇という言葉で表現される国家統治計画に基づいて、地球上のあらゆる人々はその自らの分に従って『その生まれた土地においてその生を享受する』このような恒久的世界平和の確立を唯一の念願とされているに他なりません。
このことはかつて、
「四方の海 皆はらからと 思ふ世に など波風の 立ちさわぐらむ」
という明治天皇の御製に言われていることと同じであります。
これを聞き、あなたの叔父であるセオドア・ルーズベルト閣下が感嘆したことをあななたも良く知っていることでしょう。
我々日本人にはいろいろな階級の人がおりますが、つまるところ彼らは色々な職業につきながら、この天業を助けるために生きているのです。
我々軍人もまた、戦争という生業でこの天業を広く推し進める助けをさせて頂いております。
今の我々は、あなた方の物量を誇る航空戦力や艦砲射撃に対して圧されている状況にありますが、 精神的には充実しており、士気はますます高揚し、歓喜に溢れているのです。これが天業を助ける信念に燃える日本国民の共通の心理でありますが、あなたやチャーチル殿には理解できないかもしれません。

 あなた方の精神的な弱さを悲しく思い、一言書かせていただきます。
あなた方の立ち振る舞いをみると、白人とくにアングロサクソンによって世界の利益を独り占めにしようとし、その野望の為に有色人種を奴隷としてきたではありませんか。
好計を弄して有色人種を騙すといういわゆる悪意のもとの「善政」によって彼らから考える力を奪い、無力にしてきたのです。
近世になって日本があなた方の野望に抵抗して、有色人種とくに東洋民族としてあなた方の束縛から解放を試みましたが、 あなた方は日本の真意を少しも理解しようとはせず、ひたすら有害な存在であるとして、かつては友邦であったはずの日本人を野蛮人として、公然と日本人種の絶滅を口々にするようになったのです。
どうして神意に背くのでしょうか。
大東亜戦争により、いわゆる大東亜共栄圏が成立すれば、それぞれ各地の民族が善政を行い、 そしてあなた方がこれを破壊しなければ、全世界が恒久的平和を実現するのも決して遠くはないのです。
あなた方白人はすでに充分な繁栄を遂げているのにも満足せず、数百年来あなた方の搾取から逃れようとする哀れな人類の希望の芽を、どうして若葉のときに摘み取ってしまうのですか。
ただ単純に東洋のものを東洋に返すということに過ぎないのです。 あなた方白人はどうしてそうも貪欲で狭量なのでしょうか。
大東亜共栄圏はあなた方の存在を少しも否定しません。
むしろ、世界平和の一翼として、世界人類の安寧幸福を保障するということに日本天皇の神意があるということを理解できる雅量をあなた方に望んでいるのです。

 ひるがえって欧州の情勢をみても、相互の無理解が原因で人々が闘争することがいかに悲惨であるか、痛嘆せざるを得ません。
今ここでヒトラー総統の行動についての是非を云々することは慎みますが、彼が第二次世界大戦を引き起こした原因は、一次大戦終結のとき、その開戦の責任一切を敗戦国であるドイツ一国に被せ、極端な圧迫をするあなた方の戦後処置に対する反動であることを看過できません。
あなた方がいかに善戦してヒトラー総統を倒したとしても、どうやってスターリンを首領とするソビエトと協調するつもりでしょうか。
おおよそ世界が強者の独占するものであるならば、永久に闘争を繰り返し、遂に世界人類に安寧幸福の日は来ることはないでしょう。
あなた方は今、世界制覇の野望を一応は実現しようとしております。あなた方も得意になっているのでしょう。
しかしながら、あなたの先輩であるウィルソン大統領は、そういった得意の絶頂の時に失脚したのです。
願わくば、私の言外の意を汲んでいただき、その轍を踏むことがないように。 市丸海軍少将

-------------------------

今の日本。
とても口惜しいです。


by 元気 (2009-11-03 21:17) 

genn

広島ピアノさん、
takagakiさん、

御越しいただき感謝します、
ありがとうございます。

by genn (2009-11-03 22:44) 

genn

元気さん、

市丸海軍少将のその手紙は知りませんでした。
案内いただき感謝します。

手紙の内容は 完璧です。
当時の天皇と日本人の世界にむけた思いがよくわかります。
欧米列強の邪悪さを正確に把握してます。
戦う理由と戦う強い意志をもっていたことがよくわかります。

できるだけ多くの日本人に
学校やNHKや朝日新聞などが言うことは嘘であり
この手紙の内容が実際には真実であることを理解してほしい。
心よりそう願います。

by genn (2009-11-03 22:45) 

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