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朝日新聞の茶番 [朝日新聞/マスコミの大罪]

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グロテスク・リアリズムにおいては、物質的・肉体的な力は極めて肯定的な原理となる。この肉体的な要素が現れるのは決して私的な、エゴイスティックな形ではないし、生活の他の領域とは決して切り離されてはいけない。物質的・肉体的原理はこの場合、普遍的な、全民衆的なものとして把握され、そして正にこのために、世界の物質的・肉体的根源から分離し、孤立して自分の中に閉じこもる一切の動きと対立する。
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すばらしい。
なんせノーベル文学賞をとった大江健三郎の本からのコピーだ。
「新しい文学のために」(岩波新書!) という本で実際には引用文の一部コピー、
でも たくさん太字で記してあるし重要なことなのだ。

こんな偉大な作家の本が理解できないようであれば日本人じゃない。

…と思っているのは 朝日新聞編集長あたりだけかもしれない。

それにしても この わけわからんさまは 朝日新聞と同じだ。
一読すると高貴でレベルが高く すごいことを書いていある記事がある気がして
なんとなく その雰囲気にのせられて 友愛されてしまう日本国民購読者たち。

そういうことだ、朝日新聞とは。
編集長たちは大江健三郎と似た連中なのかもしれない、
ほら吹き、嘘をつくところも同じだし。

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この人の文章は、ノーベル文学賞作家という肩書を割り引いても分かりにくい。
何を言っているのかさっぱりだが、一応、筋道というか、言いたいらしいことが
二度か三度読むとぼんやりながら浮かんでくる。

この人の文章が入学試験やテストなどによく引用されるのは、
一読さっぱり意味不明というところが評価され、ついでに彼の天皇制批判、
戦後民主主義万歳の主張が共産党系の多い学校関係者にうけるからだろうと推測される。

でも、そんな文章をあてがわれる生徒たちには拷問といわないまでも、つらい仕打ちになる。
生徒は一読してまず思う。
「ボクは日本語を話せ、理解できると思っていた。それは間違いだったのだろうか」と。

いや、そんなはずはないと再読する。さっぱり。もしかして暗号かなと思って逆から読む。
少しは日本語らしくなるが、意味はやはり不明のまま。

やがて苦悩の底から疑念がわいてくる。ノーベル賞作家の書いた日本語が分からないのは
ボクは実は日本人ではなかったのか。

かくて多くの生徒がうつろな目で立ち上がり、ふらふらと、ときには絶叫して教室を飛び出し、
再び帰ってこなくなる。不登校や非行化は、もしかしたら彼にも責任の一端があるかもしれない。

(高山正之著 「A・センの困惑 歴史を途中から読むな」(2000年10月28日 東京夕刊))
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20090525_朝日新聞.jpg

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コメント 1

genn

yukikazeさん、
まごさん、

nice! ありがとうございます。

by genn (2009-10-01 20:05) 

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