近代史10 神々の国 日本 [近代史]
電車でフィンランド国内を移動したことがある。
Ouluから Tampereを経由しHelsinkiまで約 5-600km。
ずっと平らな土地で外は ほとんど同じ景色が続いていた。
BMWの助手席に乗りドイツからハンガリーまで移動したことがある。
Frankfurtから Budapestまで約 5-600km。
ドイツの道路アウトバーンは速度無制限の区間があって最高時速は 265km/時。
ずっと平らな土地が続くから直線道路が多い、スピードもだせる。
平らな大陸だと実感した。
国境を超えてどこまでも繋がっている。
大地に水田はない。
そりゃそうだ、北海道よりも遥かに北に位置する国々だ。
大地の恵みは乏しい、厳しい環境。
だからジャガイモが主食だったりする。
夏の昼は長いが太陽の陽は弱い、逆に冬の昼はとても短く暗い。
だから家具や家の内外の壁がパステルカラー調で明るくしているのかもしれない。
日本とは環境が全然違う。
---
日本は山と森林の国だ。
70%が山地、山脈は豊富な雨を降らせ大地を潤し川は急流となって平地を肥沃にしていく。
だから川の水は淀みはしない、
清らかな水流が細石(さざれいし)を巌(いわお)にし苔(こけ)がむす。
豊富な山と川、大地の幸に恵まれている。
肥沃な土地からは大いなる秋の収穫がある。
土と緑に満ちている。
また日本は海の国でもある。
海岸線は約3万kmにもなり米国よりも長い。
豊富な海の幸に恵まれている。
光と水に満ちている。
一方で欧州とは違い厳しい災害が多発する。
活火山が火を噴く、火災が人々を襲う、地震が家々を襲う、
台風一発で何人も犠牲になるし秋の収穫物は全滅することもあった。
海は荒れ狂い大波や津波が人々を襲うこともある。
---
むかし、むかし。
例えば 今から2669年も前の日本人たちは
そんな環境下でどんな影響を受けていたのだろうか…
山や海の幸に感謝する、豊富な収穫に感謝する。
その一方で自然の力を畏怖した。
やがてその “豊富な幸/収穫の不思議” と “自然の脅威” が対になってあることで
信じたに違いない、神様がいると。
人々は祈った、豊富な秋の収穫を。
人々は祈った、災いが起こらぬように、守ってくださいと。
やがて日本の環境の多様性が畏怖する対象、神様を増やすことになる。
巨大な木々、重厚な岩、緑色深い池などなどに神々が宿ると思った。
そういった場所は神聖な場所とされた。
やがてあらゆるところに神々が宿ると信じた。
そうやって皆は祈った、神々たちに。
神話が生れた。
しかし祈るだけじゃなかった。
自然の猛威、災害から学び、知恵をだし、対策し、それが活力の源にさえなった。
家々や水田・田畑の環境、生活が改善されていった。
豊かな幸に恵まれた日本人は花や鳥、月や風、虫さえも愛し、
そんな自然と調和し豊かな感情と感性に心を動かし生きてきた。
日本の紋章は菊や葵など植物が主。
観音像だって穏やかな表情、如来像も血とは縁がない。
自然の防御、海が外敵を遠ざけていた。
一方、豊かな幸が期待できない厳しい環境下の大陸の欧州人は
狩で食をつなぎ、自然とは対立し征服するものとし、外敵と戦い生きてきた。
彼らの紋章はライオンや熊、鷹などの猛獣や猛禽類。
十字架にはりつけにされたなら血がしたたるだろうキリスト。
略奪による幸に頼ることが多々あり、そして外敵の脅威に武器を備えていた。
欧州と日本では違う。
---
神話…日本国土は男女の神から生まれた。
神々の中心となる天照大神は統治者としての神を派遣(天孫降臨)、
そして次々と神々が誕生していく。
やがてその神話に続き初代天皇、神武天皇が即位されたることになる。
神話からの融合だ。
神武天皇から続く万世一系、男系で125代目が現在の天皇陛下、今上天皇。
今年で 2669年続く皇族だ。
これだけ長く続く王族/皇帝は世界にない、しかも神話から続いている。
イギリスやデンマークでも数百年。
神話に繋がる神、天照大神の系統を正しく受け継ぎ
その精神を宿した天皇は 豊富な幸、恵み、収穫を祈り
何よりも人々の和、平和の祈りを繰り返してきた。
神々への祈り捧げてきた人々は天皇に感謝し尊敬した。
傲慢にならず質素でさえあった天皇には
感謝と尊敬に裏打ちされた 尊い権威が生れた。
だから武力で日本を制圧した武将たちも、
天皇の権威は奪わなかったし奪おうともしなかった。
奪えなかった。
武将たちには権力はあっても権威はなかった。
天皇に認められなければ真の統治者としては認められなかった、
人々は認めなかった。
---
日本は神の国だ。
そう言った男を更迭するような奴らは日本人じゃない、
天皇の存在が日本をまとめた。
日本を立派な国にしたのだ、太古の昔から、近代においても。
今だってそうだ。
しかし多くの今の日本人はそれを意識してない。
意識してなくても、そうなんだ。
みな無意識下でそう認識しているに違いない。
平和な時は、平和な今は みな意識しないのかもしれない。
太古の昔から今もずっと 天皇は尊い存在だ。
(参考:
「「日本文明」の真価」清水馨八郎(著) 祥伝社黄金文庫
「「マンガ」神道入門」神保郁夫(監修) サンマーク文庫)
十六八重表菊紋:
<編集:2009年7月14日>
BLOG RANKING:
Ouluから Tampereを経由しHelsinkiまで約 5-600km。
ずっと平らな土地で外は ほとんど同じ景色が続いていた。
BMWの助手席に乗りドイツからハンガリーまで移動したことがある。
Frankfurtから Budapestまで約 5-600km。
ドイツの道路アウトバーンは速度無制限の区間があって最高時速は 265km/時。
ずっと平らな土地が続くから直線道路が多い、スピードもだせる。
平らな大陸だと実感した。
国境を超えてどこまでも繋がっている。
大地に水田はない。
そりゃそうだ、北海道よりも遥かに北に位置する国々だ。
大地の恵みは乏しい、厳しい環境。
だからジャガイモが主食だったりする。
夏の昼は長いが太陽の陽は弱い、逆に冬の昼はとても短く暗い。
だから家具や家の内外の壁がパステルカラー調で明るくしているのかもしれない。
日本とは環境が全然違う。
---
日本は山と森林の国だ。
70%が山地、山脈は豊富な雨を降らせ大地を潤し川は急流となって平地を肥沃にしていく。
だから川の水は淀みはしない、
清らかな水流が細石(さざれいし)を巌(いわお)にし苔(こけ)がむす。
豊富な山と川、大地の幸に恵まれている。
肥沃な土地からは大いなる秋の収穫がある。
土と緑に満ちている。
また日本は海の国でもある。
海岸線は約3万kmにもなり米国よりも長い。
豊富な海の幸に恵まれている。
光と水に満ちている。
一方で欧州とは違い厳しい災害が多発する。
活火山が火を噴く、火災が人々を襲う、地震が家々を襲う、
台風一発で何人も犠牲になるし秋の収穫物は全滅することもあった。
海は荒れ狂い大波や津波が人々を襲うこともある。
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むかし、むかし。
例えば 今から2669年も前の日本人たちは
そんな環境下でどんな影響を受けていたのだろうか…
山や海の幸に感謝する、豊富な収穫に感謝する。
その一方で自然の力を畏怖した。
やがてその “豊富な幸/収穫の不思議” と “自然の脅威” が対になってあることで
信じたに違いない、神様がいると。
人々は祈った、豊富な秋の収穫を。
人々は祈った、災いが起こらぬように、守ってくださいと。
やがて日本の環境の多様性が畏怖する対象、神様を増やすことになる。
巨大な木々、重厚な岩、緑色深い池などなどに神々が宿ると思った。
そういった場所は神聖な場所とされた。
やがてあらゆるところに神々が宿ると信じた。
そうやって皆は祈った、神々たちに。
神話が生れた。
しかし祈るだけじゃなかった。
自然の猛威、災害から学び、知恵をだし、対策し、それが活力の源にさえなった。
家々や水田・田畑の環境、生活が改善されていった。
豊かな幸に恵まれた日本人は花や鳥、月や風、虫さえも愛し、
そんな自然と調和し豊かな感情と感性に心を動かし生きてきた。
日本の紋章は菊や葵など植物が主。
観音像だって穏やかな表情、如来像も血とは縁がない。
自然の防御、海が外敵を遠ざけていた。
一方、豊かな幸が期待できない厳しい環境下の大陸の欧州人は
狩で食をつなぎ、自然とは対立し征服するものとし、外敵と戦い生きてきた。
彼らの紋章はライオンや熊、鷹などの猛獣や猛禽類。
十字架にはりつけにされたなら血がしたたるだろうキリスト。
略奪による幸に頼ることが多々あり、そして外敵の脅威に武器を備えていた。
欧州と日本では違う。
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神話…日本国土は男女の神から生まれた。
神々の中心となる天照大神は統治者としての神を派遣(天孫降臨)、
そして次々と神々が誕生していく。
やがてその神話に続き初代天皇、神武天皇が即位されたることになる。
神話からの融合だ。
神武天皇から続く万世一系、男系で125代目が現在の天皇陛下、今上天皇。
今年で 2669年続く皇族だ。
これだけ長く続く王族/皇帝は世界にない、しかも神話から続いている。
イギリスやデンマークでも数百年。
神話に繋がる神、天照大神の系統を正しく受け継ぎ
その精神を宿した天皇は 豊富な幸、恵み、収穫を祈り
何よりも人々の和、平和の祈りを繰り返してきた。
神々への祈り捧げてきた人々は天皇に感謝し尊敬した。
傲慢にならず質素でさえあった天皇には
感謝と尊敬に裏打ちされた 尊い権威が生れた。
だから武力で日本を制圧した武将たちも、
天皇の権威は奪わなかったし奪おうともしなかった。
奪えなかった。
武将たちには権力はあっても権威はなかった。
天皇に認められなければ真の統治者としては認められなかった、
人々は認めなかった。
---
日本は神の国だ。
そう言った男を更迭するような奴らは日本人じゃない、
天皇の存在が日本をまとめた。
日本を立派な国にしたのだ、太古の昔から、近代においても。
今だってそうだ。
しかし多くの今の日本人はそれを意識してない。
意識してなくても、そうなんだ。
みな無意識下でそう認識しているに違いない。
平和な時は、平和な今は みな意識しないのかもしれない。
太古の昔から今もずっと 天皇は尊い存在だ。
(参考:
「「日本文明」の真価」清水馨八郎(著) 祥伝社黄金文庫
「「マンガ」神道入門」神保郁夫(監修) サンマーク文庫)
十六八重表菊紋:
<編集:2009年7月14日>
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天皇陛下という存在、日本の皇統の存在を諸外国の人々がどれほどうらやんでいるかを肝心の日本人の多くが理解できていないことが悲しく思います。
by yukikaze (2009-07-13 14:21)
こんにちは。
どんなに言葉をつくしても、
どんなに誠意をつくしても、
どんなに事実を突きつけても、
聴く耳も目も、咀嚼する頭も持たぬ人の心には響きません。
東京都議選は残念な結果でした。
麻生さん、大丈夫じゃなさそうですね。
日本、いよいよ大丈夫じゃないかも。
というのは錯覚かな。
心配のし過ぎかな。
どうも心配症で困る。A型なもので… ? (笑)
日本は、やはり、痛い思いをしないと駄目みたいですね。
日本国民は、ずっ~と、真綿で守られていること、いたこと…
気付くときが来るのだろうか…
そうそう。
小林よしのり氏の「天皇論」 で、特に心に響くシーンがありました。
(昭和63年9月、昭和天皇は大変な吐血をされて危険な状態となった)
55ページ。
最期の病床に臥した天皇は、お見舞いの上がった宮内庁長官にこうおっしゃった。
「雨が続いているが稲の方はどうか?」
重篤な病状にある自己のことよりも、その年の稲の作柄を案じておられたのである。
それは常に民のかもどのことを思う天皇の伝統そのものだった。
このような天皇と国民の結びつきは、アメリカのような国には脅威にすら映る。
この昭和天皇のご発言は、当時日本の農業市場の全面的開放を要求していた米国の精米業者協会に大きな衝撃を与えた。
結局その市場開放要求は米国の通商代表部が却下したが、
天皇のあの一言が日本の稲作文化に対する思いを端的に表わしていたため、協会は強行に反発を示すことができなかったという。
これが1300年以上も守られてきた伝統の力ののである。
それはたかだか200年程度の近代合理主義ごときが到底及ぶところではないのだ。
失礼しました。
by 元気 (2009-07-14 12:03)
yukikazeさん、
長い歴史ある欧州諸国の人たちでも驚いてます、
遥かに長い歴史と重みのある伝統をもつ天皇に。
(渡部昇一氏のどこかの本に そういう旨が書いてありました。)
日本人の多くがそれを意識できないでいるのは
学校で その存在意義をまったく教えないからだと思います。
ましてや NHKは 天皇を否定するような報道の仕方をしてます。
日教組を解体させ影響をなくし教育方針と教育内容の改善が必要です。
天皇の尊さを伝える必要が大いにあると思います。
by genn (2009-07-14 23:39)
元気さん、
そうです、都議選の結果には ため息がでます。
「ため息すると 幸せが逃げる。
しかし満月に深呼吸すると 幸せが取り込める」
などと誰かが言ってました。
ちなみに そんなこと信じません。
A型ですから。
小林よしのり氏の「天皇論」の そのシーンに心 動きました、
涙目になりました。
かつて天皇とは何者かわかりませんでした。
別に いなくても いいではないか、と。
何にも知らずに調べずに短絡的でした、つまり大バカもんでした。
天皇の尊さを学校でしっかりと伝える必要あります。
日本が立派であることを伝える必要があると思います。
by genn (2009-07-14 23:54)
すけろくさん、
まごさん、
nice! どうもありがとうございます。
by genn (2009-07-14 23:57)
個人的に日本書紀の信頼度は低いと考えていますし、伊勢を頂点とした神道というものも違和感を持っているのですが、皇族の方々には敬意を払います。
それは「当たり前」のことですから。
地方の公立の小中学校など、神社の杜を切り開いたものが多く、そこで神道の教主をも兼ねる天皇陛下に対して否定的な行為(日の丸、君が代)教育を行うことに「恥」を感じないことが教員以前に人として失格ではないかと思います。
>巨大な木々、重厚な岩、緑色深い池などなどに神々が宿ると思った。
実は今でもT.Nはそうした畏敬の念を持っています。
日本の自然の豊かさが生活の豊かさに繋がり、その余力が様々な文化を磨き上げた一因であり、凝り性、オタクといった「こだわり」はそういった余裕から来ていると思います。
起源を主張する鬱陶しい国がありますがなぜ文化として磨き上げられなかったかといえば、国土の豊かさに裏打ちされた勤勉な国民性にあると思います。
長文失礼
by T.N (2009-07-15 18:49)
T.Nさん、
実は日本書紀は読んだことがありません、
神話についての簡単な本を読んでもいまひとつ 理解してません。
そういった意味では 神道について言うことの内容が軽くなってしまうのかもしれません。
ですが もしかすると、かつての人々もほとんどは
日本書紀も神話の詳細も知らなかったのかもしれません。
でも言い伝えはあったに違いない、全国津々浦々に。
祈りについて、神々について、天皇について。
それに畏敬の対象、祈りの対象、神々がいる場所はたくさんあった。
一神教ではなく多神教、これは日本だからこそ、
豊かで多様性のある日本の環境があったからこそ多神教でありえた。
すばらしいと思います。
それに神々と人々を繋ぐ和があった。
その和をまとめる祈り、平和を祈るのが天皇であるとも伝え知っていた。
天皇が大和、日本をまとめていたのだと思います。
そんな神々について、天皇のその尊さを学校で伝えることは肝要だと思います。
言い伝えないといけません。
それが 日の丸の誇りを、君が代 の素晴らしさを伝えることになる、
今後の日本の素晴らしさに続いていくのだと思います。
私は超現実主義です。
ですが、というか だからこそ 世には神秘なことがあるとも思ってます。
神道の「祈り」は平和につながる、そうなんだと思います。
by genn (2009-07-18 00:07)