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坂の上の雲 [坂の上の雲]

20世紀最大の事件。

日露戦争、これに勝利した日本。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」に詳しい。

日本だけじゃない、ロシア周辺国や東南アジア全土が震えた、興奮に揺れた。

そんな凄いことだったのかなぁ?
と思うなら、それは学校で教わらなかったから。
反日の日教組はそんな偉業を 子供たちに詳しく教えたりはしない。

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当時の白人による有色人種に対する虐待と搾取は峻烈を極めた。
東南アジアはほぼ全滅、つまり搾取され家畜扱い程度の奴隷とされていた。
膨大な富をアジアから本国へ持ち帰っていた白人国家の強欲と傲慢はとまらない。

やがてロシアは満州に進み東にはウラジオストーク(東方支配、という意味)を手に入れた、
が 不凍港ではなかった。
で 軍事+侵略に必要な不凍港を求めて朝鮮半島へ触手を伸ばしてきた。
もし朝鮮半島を支配されれば日本は喉元に刃物を突きつけられた状態になる。
つまり もう手も足も出ない、ロシアの機嫌の悪さひとつで日本は潰れる、植民地にされる。

日本にとっての朝鮮はアメリカにとってのキューバと地政学的に同じ状態だ。

1962年のキューバ危機、日露戦争から 58年後、
アメリカの脇腹にソ連(ロシア)の核ミサイルを配備しようとした反米キューバ。
別に戦争をしてたわけじゃない。
いま北朝鮮が手にしようとしているように キューバも核ミサイルを手に入れようとした。
ところがアメリカは軍隊を使って海上封鎖をしソ連と対峙、核ミサイル持込を阻止した。
脇腹に刃物をつきつけられては たまらない。
あっ、という間に己の血の海で溺れるリスクを抱えることになる。
だからアメリカは強硬だった、核戦争をも辞さなかった、それほどの事件だった。

朝鮮半島にキューバ:
20090614_朝鮮半島vsキューバ.jpg


平和的解決を望んだ日本はロシアに対して
満州からは撤退を、だとか 朝鮮半島は中立地帯に、だとか妥協しつつも交渉、
しかしロシアは のらりくらりした回答。
事実ロシアは日本を無視、侵略の準備を緩めたりはしなかった。

このままロシア野蛮人が朝鮮半島を牛耳ってしまうと致命的に危険なことになる。
日本の指導者たちはそう認識するようになった、ロシア人の傲慢非道を知っていた。
危機がなんであるかを理解していた、誰もが祖国を守ろうとしていた。

「それともこのまま平和外交を続けて話し合うか???
 なんだったら自発的に平和憲法、9条を作って軍隊を解除するか???
 平和憲法9条だぜ、戦争なんておきっこない???」
…んなわけないだろ!!!

当時 日本の陸軍は 23万人、ロシアは 116万人。
日本海軍は 18.7万トン、ロシアは 38.3万トン。
圧倒的な国力の差。

当時のロシア陸軍は世界最強と言われ欧州にさえ敵対できる国はなかった。
しかも白人はこれまでもずっと有色人種を蹴散らし殺戮し支配し搾取してきた。
戦争になれば白人が有色人種に負けるなんて絶対にありえない。
それは世界の常識でもあった。

「無謀な戦争を始める奴はバカだと???
 勝てっこない??? 国民を悲惨なめにあわせるな???
 “平和に対する罪” で指導者はA級戦犯にし死刑にしちまうか???
 なに? とにかく戦争は絶対にしない???
 攻められたら殺されちゃえばいい??? アメリカに逃げる???」
…くたばれ腑抜けども!!!

で日本は戦うことにした。
ロシアのシベリア鉄道が完成する前に。

実際には「戦うことにした」と一言で簡単には言えない。
全国民が団結し節約し働き 国力をつける努力をした、臥薪嘗胆(がしんしょうたん)。
リーダーたちは世界中を駆け回り国内の体勢を整えるために力を振り絞ってきた。
気が遠くなるほどの努力を続けてきた。

しかしたとえそんな努力と姿勢があったとしても世界中のほとんどの人たちは、
一般常識を信じて疑うことがなかった、戦争になれば 日本は負ける、有色人種に勝ち目はないと。
だからロシアも まさか 弱小国日本が戦いを挑んでくるとは思ってなかった。
しかし ならば 日本なんて ひとひねりだ、とくる。

戦いが始まった。
自存自衛戦争が始まった。

騎兵隊を組織した秋山好古や児玉源太郎に乃木希典、
日英同盟の小村寿太郎やロシア諜報活動の明石元次郎、
海軍の秋山真之や 東郷平八郎たちをリーダーにして。

一般常識が破壊されていった。
日本は連戦連勝していった。

日本の連合艦隊はロシア太平洋艦隊を黄海上で殲滅。
大きな犠牲を出しながらも 203高地を攻め落とし
旅順港に逃げ込んだ残る艦隊を撃破し旅順要塞を攻略。
この時に乃木将軍は敵であるステッセル将軍を紳士的にふるまい
彼らの名誉を重んじたことは有名。軍刀を持たせ写真に収まっている。
陸戦でも騎兵隊の活躍もあり連戦連勝、奉天会戦でも勝利する。

乃木将軍とステッセル将軍たち(Wikipediaより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Nogi_and_Stessel.jpg
20090614_乃木・Stessel.jpg


やがてバルチック大艦隊が日本海に接近、現れる。
これを知った日本軍 連合艦隊は
「敵艦見ゆるとの警報に接し、連合艦隊は直ちに出動、これを殲滅せんとす」とし
「皇国の興廃、この一戦に在り。各員一層奮励努力せよ」と意味する Z旗を旗艦「三笠」に掲げた。

戦艦「三笠」と東郷平八郎たち、左上が Z旗
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:MIKASAPAINTING.jpg
20090614_戦艦「三笠」と東郷平八郎たち.jpg


で、東郷平八郎が率いる戦艦「三笠」を旗艦とする連合艦隊は
文字通り完膚無きほどにバルチック艦隊を叩きのめし勝利した。

祖国を守るために 約9万人弱が犠牲になるも負けなかった。
もしこの戦いに負けてたら 今のアジアはなかった。

「負けていたら確実に今現在のこの日本の平和はなかった」
と知っておくべきだ。

なぜ、日本は勝てたのだ?
どうして?
神風か?

いや違う。

じゃ、なぜだ?

誰もが愛国心をもっていた、命がけだった。
でも それだけじゃない。

それは何だ?

真実、歴史を追求してみることだ、すると日本がどんな国であるかがわかる。
なぜ勝てたのか がわかる。

---

この1年超に及ぶ戦いで世界は揺れた。
日本だけじゃない、ロシア周辺国や東南アジア人たちは誰もが戦果情報を求めていた。
ロシアに虐げられたフィンランド人や、ロシアと6度も戦って負けていたトルコ人たち
奴隷にされていた黒人たち、植民地下全域のアジア人たち。
誰もが日本は負けると思っていた、しかし勝つことを望んでいた。
ただし白人の手先となり搾取役をしてきた印度人の一部や華僑(支那人)以外は。

やがて局地戦で日本が勝ったと知るたびに 心に地響き がしまくっていたに違いない。

百年単位で植民地下で搾取され続けた東南アジア人たちは
ご主人(白人)様に仕えるのは常識であり慣習でさえあった、先祖代々そう思っていた、
盾つけばギロチン公開処刑がまっている。
ご主人様には絶対に勝てない。
ビンタに怯えながら生きていくのが一般常識で慣習だった。

ところが日本がロシアに勝った。

だから たまげるほどに驚いた。嘘かと思った。奇蹟かと思った。感動した。
同じ肌の色をもつ日本人が白人、ロシア人に勝ったのだ。
心の天地がひっくり返るほどに驚いたのかもしれない。
常識が崩れた。
俺たちも勝てるかもしれないと。

その後、三十数年後に日本軍がやってくると
ご主人様たちを蹴散らす日本人を目のあたりにすることになる。
“しれない”、じゃない、”俺たちにも勝てる”、と確信するようになる。

---

NHKが「坂の上の雲」をドラマ化して今年 平成21年11月から放映する。
しかしNHKは反日だ。

司馬遼太郎が日露戦争後の日本を否定する史観をもっているからといって
「日露戦争に勝利した日本はその後、「勝って兜の緒を締める」ことなく
驕れていった軍部が暴走し、あの無謀な戦争に突入していくことになる。」
だなんて歪曲したナレーションにならないだろうな?

これだけ緻密に調べて小説にした日露戦争を知る司馬遼太郎、
その後の近代史を短絡的にしか見なかったのはとても残念だ。

その後の日本も受身の戦争に巻きこまれることになる。
自存自衛の戦いを続けざえるをえないことになる。

---

さて、今の日本の指導者たちはどうだ? マスゴミはどうだ?
危機が何かを認識しているのか? 国を守る気があるのか?


「坂の上の雲」 司馬遼太郎(著) 文春文庫:
20090614_坂の上の雲.jpg

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おなか一杯

『北朝鮮と台湾の関係』 核廃棄物

核開発などで何かと話題に上る北朝鮮と台湾の以外な関係をまとめてみましたので
ご参考まで。

 http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2004/00241/contents/500.htm

 http://72.14.203.104/search?q=cache:Dgo-61n9W8sJ:nippon.zaidan.info/seikabutsu/2004/00241/contents/500.htm+%E6%A0%B8%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9%E3%80%80%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%80%80%E6%9D%8E%E7%99%BB%E8%BC%9D&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=2
 
  日本財団 図書館
  1997/06/10 世界週報

  必ずしも足並みがそろわぬ米側の対応

  加えて、四月一二日、李登輝総統は、イギリスの賓客との会見の中で、
  北朝鮮問題とそれに関する台湾の対応策に言及したといわれる。
  だが、かねてから話題となっていた台湾の核廃棄物を北朝鮮で処理する問題については、
  既述のギングリッチ米下院議長ですら李登輝総統との会見で抑制を促したもようである。

 http://ritouki-aichi.sblo.jp/article/31540733.html?reload=2009-08-27T15:15:16
  愛知李登輝友の会ブログ
   2009年08月23日
    のコメント欄をご覧ください
by おなか一杯 (2009-09-16 15:15) 

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