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ロバート・P・パーカー [ハードボイルド]

ロバート・P・パーカーは
探偵スペンサー シリーズのハードボイルド小説を主に書いている。
米国でも人気で テレビドラマにもなったことがあるらしい。
それで日本でも読まれている。

スペンサーはとても饒舌な男でビール好き、料理もよくする。
身だしなみにこだわる綺麗好きだ。
相棒に黒人ホークがついている、恋人にはユダヤ人のスーザン。
「初秋」から後には 少年ポールが参戦。

40冊ほど持っている。
ただ料理好き過ぎ、饒舌過ぎたのかもしれない、以降は読んでない。

でも「初秋」と「レイチェル・ウォレスを捜せ」はすばらしい。
もう20年も前のハードボイルド小説だ。
何度か読み返している。またいつか読み返そう。

------「初秋」------
非情な両親の間で自虐的になり、ひきこもり状態のポールの面倒を引き受け、
引き受けたからには やる、体を鍛え、生き方を教える。
やがてポールに自尊心をもたせ自立させることになる。
実際には そういったことは難し過ぎるのだと思う。でもまぁ小説だ。
(2009年6月号の「正論」に「初秋」が紹介されていた。)

------「レイチェル・ウォレスを捜せ」------
レズを公言し女性の権利を主張する為に非暴力を利用するレイチェルが脅迫をうけ、
その側近がスペンサーにボディーガードを依頼、受けることになってしまう。
レイチェルにしてみればスペンサーは生理的に受けつけない。
スペンサーにしてみてもタフガイを捨てたボディーガードにはなれない。
やがてレイチェルはスペンサーをクビにするが
レイチェルが誘拐されると知ったスペンサーは己が約束したボディーガードを続けることになる、
どんなに嫌われていても、どんなに過酷な状況でも、どんなに危険でも。


気に言ったフレーズがいくつもある、例えば:


正しいことというのは、あとで気分がいいことなんだ。
ヘミング・ウェイの文句だ。

あんた、自分がまともな物の言い方を知らないからといって、
おれをばかにする理由にはならないんだぞ。

おれは名誉を重んじる人間になるべく努力している。
それに、おれは、それがやれるところまで到達するのに、長い間努力を続けてきた。
たいがいの場合、自分自身の考えに基づいて生きてゆけるところまで。

人間は、容易な時は、高潔でありえないのだ。
困難な時に、はじめて高潔でありうるのだ。

おれという人間は、おれのすることによって決まるんだ。
それを表現するのに適当な言葉を見つけても変わりはない。
おれが脅えているか、興奮しているか、といったことは重要じゃないんだ。
重要なのは、おれがやるか、やらないか、という点だ。

そういうやり方はやめた方がいい。
物事を一見もともらしい名前の下に分類する癖だ。

自分がコントロールできない事柄についてくよくよ考えたって、
なんの益にもならないんだ。そういうことは、もうそろそろやめるべきだ。

苦しみに耐えて力をふりしぼる意思と
自分の感情をコントロールすることを教える。

自立心だ。自分自身を頼りにする気持ちだ。
自分以外の物事に必要以上に影響されないことだ。

人間、なにかを習うのに、年をとりすぎている、ということはないんだ。
完璧な人間はいないよ。

そう、しかし、おれは、自分なりの生き方をつねに求めてるんだ。

おれにとって、彼女がどんな人間であるかは問題じゃないんだ。
自分がどんな人間であるかが、問題なんだ。

20090522_ロバート・B・パーカー.jpg

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