SSブログ

高山正之 [ハードボイルド]

自尊心、正義、礼儀、タフ、優しさなどが何であるを考え抜き
それを守る努力をし続け己のものにしていくことが信念というのだろう。
そしてその信念に重みが増せば増すほど、
その信念を守ることへの困難さが増すのかもしれない。
外圧などに屈して信念を曲げてしまうと、それは信念じゃなくなる。
楽じゃない、大変なことだと思う。

高山正之は そんな「外圧に屈せず重みある己の信念を貫くタフで優しい男」
なんだと思う。正にハードボイルド。
尊敬できる。


---
大学卒業後に産経新聞社に入社。
警視庁クラブなどを経て産経新聞社会部次長(デスク)。

1984年10月31日 朝日新聞1面の「これが毒ガス作戦と元将校」
という写真つき記事に対して これは毒ガスではなく煙幕である、という原稿を採用、
1984年11月11日 サンケイ新聞社会面のトップに掲載した。

これに対し、朝日新聞社 佐竹昭美学芸部長が抗議に訪れ、高山が一人対応:
「朝日に楯突くとはいい度胸だ」
「馬鹿野郎、褒めたんじゃない。産経など潰してしまうぞ」
との圧力があった。

1984年頃、芸能面へ異動となる。
当時の編集長と国際報道についての報道方針を巡って対立があった為とされる。
---

朝日新聞を怖がって誰も嘘を暴こうとしなかった、
それをしたのが高山正之。
かつては産経新聞内にも腑抜けな上司がいたのだろう。
(朝日新聞は相変わらず未だに腑抜けで反日だ。)
それに屈せず真のジャーナリストを志したのだ。
腑抜けな上司や不正な外圧があるかなで信念を貫くと
どうしても己の立場を危うくすることになる。
負けそうになるものだと思う。しかしそうはしなかった。
すごい。

朝日新聞からも腑抜けな上司に圧力があったのだろうか?
だから 1984年 芸能面へ異動させられ
更には 1985年から1987年までテヘラン支局長として中東へ転勤させられたのかもしれない。
1980年代のイラン革命やイラン・イラク戦争を、迫撃砲をくぐり抜け、匪賊をかわして取材をしていた。

なお、1992年から1996年まではロサンゼルス支局長で米国の悪、不正を暴きもした。
ところが、総領事館から警告を受けたり、親米派文化人から慇懃で怒りを込めた抗議があった、とある。
「米国を酷評するとは何ごとか。彼(高山)を更迭しろ」と。

腑抜けはそこらじゅうにいる。
今の日本には幕末の幕府の役人ような腑抜けが蔓延しているようだ。


日下公人が言っている:
「かねてから権威に妄従せず、自信を持って、自分が納得することのみをもって
 世の中を見てきた結果を話されるので、それは政府の発表や学者の定説とは
 往々にして 180度も違っているが、先生は平気である。
 …
 大学で教わった定説がいかに間違っていたかを知るのは
 目からウロコが落ちる喜びである。…」

--- 「アメリカはどれほどひどい国か」日下公人/高山正之 著 PHP ---


週刊新潮を裏からページをめくらせる男、高山正之。
「変見自在」というコラムを書いている。
(他には「テーミス」に「日本警世」、「VOICE」に「日本の事件簿」というコラム)


国士である。
ハードボイルドな男だと思う。


参考書籍:
「世界は腹黒い」異見自在 高山正之著 高木書房
「歪曲報道」高山正之著 PHP
「情報鎖国・日本」高山正之著 廣済堂
「「モンスター新聞」が日本を滅ぼす」高山正之著 PHP
「日本人が有機と自信を持つ本」高山正之著 テーミス
「サダム・フセインは偉かった」高山正之著 新潮社
「スーチー女史は善人か」高山正之著 新潮社
「ジョージ・ブッシュが日本を救った」高山正之著 新潮社
「日本はどれほどいい国か」日下公人/高山正之 著 PHP

20090514_高山正之.jpg

BLOG RANKING:人気ブログランキングへ
nice!(3)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 3

コメント 5

genn

すけろくさん
yukikazeさん

nice! どうもありがとうございます。

genn
by genn (2009-05-15 20:59) 

元気

おはようございます。

>目からウロコが落ちる喜びである

おお!
ウロコだらけなもので…
落ちたウロコでケガしそうですが、読みたいなぁ。

ハードボイルドな男の魅力は、強烈です!
ヤケドしそうです。(笑)
by 元気 (2009-05-16 09:31) 

genn

yukikaze-san、
nice! ありがとうございます。

元気さん、
「次から次へとウロコが落ちるので、
 自分の目はウロコの千枚張りだったと思うが、
 それはすべて「上」から教わったことを信じた結果のウロコである。」
とも日下公人は言ってます。

高山正之の10年前のコラム「異見自在」、
これは本になって「世界は腹黒い」(高木書房)になってますが、
実はネットでも読めます、一旦アクセスできなくなったのですが
今はまたアクセスできますので参考にどうぞ:

http://zeroplus.sakura.ne.jp/u/index.html

genn
by genn (2009-05-16 22:16) 

merleau

そもそも、日本の法律を知らない方ですね。
産経新聞とは、日本人の10%も支持しない新聞社の社員ということ。

そして、その自分に都合のいい一部分だけを抜き出して、
自分の都合のいい解釈をするという手法なので、
恣意的なつまり、偏った判断ということですね。

日本人の産経新聞への支持率やダンピングしないと売れない新聞
ということですね。

推定無罪ということ理解しているのか疑問である。
また、人を過去の時間に閉じ込めておくのは、
人の厚生ということを無視している。
また、そもそも<恣意的な判断>をすることが、
犯罪の温床です。

そういう<恣意的な判断>から脱出させ、自分以外にも色々な判断があることを知るべきであろう。

そうでなければ、利己的なレベルでしか考えられない人間であるということですね。

まあ、承認しないでしょうが、それだけ人間が狭い人だということですね。


by merleau (2010-02-25 22:10) 

genn

↑↑↑

来訪者各位

上記投稿者は朝日新聞は推定無罪だと
根拠なく意味不明なことを主張していると推定します。

朝日新聞の推定無罪を言いながら根拠なく
「産経新聞は日本人の10%も支持しない新聞社の社員」
 と意味不明でありつつも断定しています。

かなり がんばったコメントのようですが全体的に意味不明です。
このように「日本人の産経新聞への支持率…」と “日本人”と書くところや
「人を過去の時間に閉じ込めておくのは、人の厚生ということを無視している。」
と全く意味不明なコメントであるのでこの投稿者は外国人だと断定します。

「自分に都合のいい一部分だけを抜き出して、自分の都合のいい解釈をする
という手法なので、恣意的なつまり、偏った判断」
とは この投稿者自身か朝日新聞の記事を意味していることであると断定します。

この投稿者のコメントを通じて
改めて朝日新聞の悪害を知ることができると推定します。

各位、御注意ください。

by genn (2010-02-28 21:04) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

中国の水携帯電話 コピー ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。