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ハワイ王国 [近代史+ (欧米)]

今年のフジテレビのドラマに「黒部の太陽」があった、しかし観てない。
たぶん熱いドラマだったのだろう、
主演の香取慎吾も もちろんマジめな役柄でギャグなんてもってのほか。

ところが このドラマの直後に 慎吾ちゃん、バナナ(Dole)マンだ。

「まさか “黒部の太陽” の直後にこうなるとは夢にも思ってませんでした」と
あの格好でテレビのインタビューでコメントしていた。
かわいそうに、仕事を選べないのだろう。

この Dole/ドールですぐに頭をよぎるのが、
“あくどいやり方でハワイをのっとりやがって”
になってしまう。

だから、いくら香取慎吾が あのようなキャラもこなしてきたとはいえ
つい、"あんな格好にさせやがって" と思ってしまう。

---

独立国家だったハワイ王国は米国に怯えていた。
宣教師や貿易商人がハワイの経済と政局を抑えはじめていた。
米国人が本土で何をやってきていたか、ハワイ国王は知っていたに違いない。

そのハワイ国王カラカウアは日本に助けを求めた。
ハワイには既に多くの日本人が住んでいた(全人口の40%ほど)。
しかし当時の日本には米国を相手にする国力がなかった。

尊い独立を米国からは保っていたかった。
しかしサンフォード・ドールら米国人がクーデターを起こした。
米国艦「ボストン」が砲口を王宮に向けハワイ王朝は消滅してしまった。

日本政府は巡洋艦「金剛」や戦艦「浪速」をハワイへ派遣。
ホノルル港に入ると米国艦「ボストン」をはさんで錨をおろし無言の抗議をした。
(「エルトゥールル」号沈没で日本人に救助されたトルコ人を本国へ送り帰したのが「金剛」。)

翌年にもハワイ王朝滅亡の日にホノルルを訪れた「浪速」にドールは求めた、
ハワイ共和国樹立一周年の祝砲を。
しかし「その要を認めず」と、艦長、東郷平八郎は拒絶している。
さすが。

初代大統領となったドールは6年後 ハワイ共和国をまるごと米国にくれてやり
ハワイは米国に併合された。

ハワイ王国を消滅させハワイ共和国を建国した功労者として
経済実権を手にいれ、今も経済を支配しているドールたち。
いまじゃ先住民はそんな支配者たちなしでは生活できないのだろう。

独立を失う云々は昔話じゃない。
ハワイと違ってチベットなど激しく蹂躙され続けている独立国家がある。
日本にもリスクがある。
平和ボケしている場合じゃない。
誰もが尊い独立を維持する、死守する 気構えを “今” しっかりもってないといけない。

20090502_ハワイ王国_DoleMan.jpg

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コメント 2

元気

こんにちは。

知らなかった…
ハワイの歴史。いえ、知らないことだらけです。(恥)

>日本政府は巡洋艦「金剛」や戦艦「浪速」をハワイへ派遣。
>ホノルル港に入ると米国艦「ボストン」をはさんで錨をおろし無言の抗議をした

>翌年にもハワイ王朝滅亡の日にホノルルを訪れた「浪速」にドール…
>「その要を認めず」と、艦長、東郷平八郎は拒絶している。

歴史の授業で学び(ばせ)たいものです。
ずいぶんと世界に対する意識が変わると思います。
日本という国に対する自信も生まれる気がします。

>誰もが尊い独立を維持する、死守する 気構えを “今” しっかりもってないといけない。

そのとおりですね。

慎吾クン。(哀)


by 元気 (2009-05-03 17:21) 

genn

元気さん、

ですよね、日本が立派だったことを もっとたくさん授業で教えるべきです。
ただ20世紀最大の事件、"日露戦争・日本勝利" でさえ
日本の教科書では数行だか数十行程度の記載だけらしいですからね。

NHKもそうだけど、日教組も とっとと解体させないといけません。

genn
by genn (2009-05-04 00:51) 

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